毎日のように発生する定型作業をなんとか自動化したい。
でもZapierとn8n、どっちを選べばいいか分からない…。
そんな悩みを抱えるノーコード初心者・業務改善担当者・個人事業主の方に向けて、Zapierとn8nの違いを徹底比較し、どんな業務にどちらが向いているかを初心者にもわかりやすく解説します。実例・判断基準・導入手順・関連記事リンクも充実!
✅ Zapierとn8nの違いを徹底比較
✅ どちらが自社・自分に向いているか判断できる基準
✅ 実例と関連記事リンクからさらに理解を深められます。
🏁 結論まとめ|Zapier vs n8n 比較早見表
【Zapier】
【n8n】
比較軸 | Zapierの強み | n8nの強み |
---|---|---|
操作性 | 初心者にやさしい・直感的UI テンプレ豊富 | 条件分岐・ループ処理 高度なデータ加工が柔軟に可能 |
コスト | 小規模用途ならStarter (20ドル〜)で十分 | 自前運用ならVPS代のみ Cloud版は20ユーロ〜 |
AI連携 | ChatGPT・OpenAIと簡単連携 (GPT以外のAI連携は公式未対応) | 複数AI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)と同時に連携可能 |
拡張性 | 単純Zap構造 直列処理が得意 | Webhook・API活用で社内システム・独自ツールと統合可能 |
対応サービス数 | 約6,000以上の公式連携済みアプリ | 約400公式ノード+ Webhook・APIで柔軟カバー |
向いているユーザー | ノーコード初心者 小規模かつ単純な自動化をしたい人 | 技術支援が得られる企業 複雑自動化を求める人 |
比較①|対応サービス数・連携の幅(最新2025年版)
Zapier:公式6,000以上のアプリに直接対応(一部抜粋)。
- Gmail
- Google Sheets
- Slack
- Trello
- Salesforce
- HubSpot
- Typeform
- Asana
- Mailchimp
- Stripe
n8n:公式 約400ノード + Webhook・API連携で拡張可能。
- Notion
- Airtable
- Github
- Discord
- Google Drive
- Twitter(X)
- Jira
- Microsoft 365
- Dropbox
- ClickUp
💡 比較① まとめ(対応サービス数・API連携)
Zapier
6,000以上の公式対応アプリが揃っており「すぐつなぐ」用途に最適。
n8n
400以上の公式ノードに加え、API直接連携でほぼ無限に拡張可能だが、設定にはやや技術慣れが必要。
👉 シンプルに使いたいなら「 Zapier 」
特殊ツールや独自APIを組み込みたいなら「 n8n 」
💡 API連携可否による違いを解説
Zapier
「公式で用意されたアプリ」が中心で、基本的に用意済みのテンプレや設定画面で簡単に使える。ただし、公式にないものは連携が難しい場合がある。
n8n(API連携可能)
公式ノードが少ない分、WebhookやREST APIを活用すれば理論上どんなサービスとも連携可能。ただし、その分API仕様の理解や設定作業が必要になる(技術力や学習コストが求められる点がデメリット)。
- Zapier → 非エンジニアでもすぐ連携できる
- n8n → API理解があれば、公式にないものも繋げられる
比較②|UI・操作性
Zapier
✅ 英語UIだが直感的・テンプレ豊富
✅ トリガーとアクションを選ぶだけの簡単設計
✅ ノーコード初心者に最適
n8n
✅ ノードを線でつなぐフロー型設計
✅ 条件分岐・繰り返し処理・エラー制御もGUIで設計可能
✅ 最初は学習コストが必要だが、慣れると強力なカスタマイズが可能
💡 比較② まとめ(UIの使いやすさ)
Zapier
直感的な英語UIと豊富なテンプレートで、ノーコード初心者でも簡単スタート。
n8n
ワークフロー構築に慣れれば強力だが、最初は学習コストがかかる。
👉 ノーコード未経験者は「 Zapier 」
設計の柔軟さを求める人は「 n8n 」
比較③|拡張性・複雑処理の柔軟性
Zapierの場合
- 基本は単純な Zap(Trigger → Action)構造。
- 多段階の条件分岐やループ、データの分岐・再加工には制限があり、複雑な処理は不向き。
- 外部AI連携も基本はChatGPT APIベースのみで、特化した制御は難しい。
📌 具体例
- Gmailの新着メールを検知 → Slack通知(自動化OK)
- Gmailの新着メールを検知 → 売上額が3万円以上ならSlack通知、
3万円未満ならGmail転送(条件分岐は難しい) - Slack通知の後にChatGPTで内容要約 → Notionに保存(多段階フローは有料プランが必要)
n8nの場合
- 条件分岐(if/else)、ループ、データのマッピング・再加工が得意。
- 外部AI(ChatGPT、Claude、Geminiなど)や複数APIを並列で組み込める柔軟性。
- 自社APIを使ってオリジナル連携も設計可能。
📌 具体例
- Gmailの新着メールを検知 → 売上額が3万円以上ならSlack通知
3万円未満ならGmail転送(ifノードで条件分岐が簡単) - Google Sheetsの各行データをループで処理 → ChatGPTで1件ずつ要約
→ Notionに保存(ループ・多段階処理が得意) - 同時にSlack・Notion・Google Driveに結果保存(並列連携も可能)
💡 比較③ まとめ(拡張性・複雑処理の柔軟性)
Zapier
シンプルなTrigger+Action型で多段階・条件分岐が苦手。
n8n
条件分岐、ループ、複数AI・API連携など
複雑処理に強く、ビジネスの高度化に応じた設計が可能。
👉 「まずやってみる」なら「 Zapier 」
複雑業務や高度な自動化をするなら「 n8n 」
比較④|料金・課金単位
Zapier
- タスク単位課金(Zap内の各Action=1タスク)
- Starterプラン($19.99/月、750〜1,500タスク)
- Professionalプラン($49/月、2,000タスク〜)
n8n
- ワークフロー単位課金(何ステップでも1カウント)
- Starterプラン(€20/月、2,500回ワークフロー実行枠)
- 自前運用なら無制限(VPS代:月1,000円前後)
📌具体例
【 Gmail受信したら → ChatGPT自動で要約(タスク) → 自動でSlackで通知(タスク) → 自動でGoogle Sheetsに保存(タスク) 】 = 【 全てで1ワークフロー 】
Zapier
3タスク/回、月900タスク(1日10回)
n8n
1ワークフロー/回、月300実行(1日10回)
💡 比較④まとめ(料金・課金体系)
Zapier
タスク単位課金で多工程を組むと消費が増えやすい。
n8n
ワークフロー単位課金(Cloud) or 自前運用ならほぼ無制限、コスト効率が良い。
👉 小規模&単純業務は「 Zapier 」
複雑な業務や大量実行は「 n8n 」
比較⑤|AI連携・API活用
Zapier
- OpenAI(ChatGPT)、Claudeなど簡易連携OK
- プレミアムアプリは有料プラン必要
n8n
- ChatGPT、Claude、Gemini、Llamaなど複数AI連携可
- REST API・Webhook連携で独自AIや社内システムとも統合可能
💡 比較⑤まとめ(AI連携の強さ・対応範囲)
Zapier
主にChatGPT APIと簡易連携できるが、選択肢は少ない。
n8n
ChatGPT、Claude、Gemini、Llamaなど複数AIを柔軟に切替・多重連携できる。
👉 GPT単体でしか利用しないのであれば「 Zapier 」
AI活用の幅を広げたいなら「 n8n 」
ケース別!あなたに向いているのはどっち?
✅ ノーコード初心者 → Zapier(テンプレ活用・簡単設計)
✅ 小さく始めて将来拡張したい → Zapier無料枠→n8n移行が王道
✅ 複雑な条件分岐・データ加工・AI活用を多用したい → n8n(特に自前運用)
✅ 社内システム・独自APIを多用したい → n8n(API自由度の高さが圧倒的)
本記事執筆時点(2025年6月)、n8nクラウドは14日間の無料トライアルあり(有料契約へ自動移行なし)
よくある質問(FAQ)
Q1:ZapierはAPI連携できない?
A:ZapierにもWebhookやカスタムAPIはあるが、基本は公式アプリ中心。公式にないマイナー・独自サービスは設定が難しい。
Q2:n8nのAPI連携って具体的にどう強いの?
A:公式ノードがなくても、REST APIの仕様を読み取って設定すれば独自連携可能。技術力があれば自由度は無限大。
Q3:コストを抑えたい場合は?
A:小規模・少量用途ならZapier無料枠(100タスク)でも十分。大量実行・複雑処理ならn8n(自前運用)が圧倒的コスパ。
Q4:AI連携でおすすめは?
A:ChatGPTをまず試すならZapierのテンプレでOK。AI複数連携・大規模利用ならn8nがおすすめ。
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