freeeのAPIとn8nを活用することで、経費申請や会計処理の手間を大幅に削減可能です。本記事では非エンジニアでも構築できる自動化フローを解説します。
経費申請や会計処理が属人化し、毎月の締め作業やチェックに時間がかかっている方へ。
本記事では、freeeのAPIとn8nを使って経費処理を自動化する方法をご紹介します。
この仕組みを導入することで、以下のような改善が期待できます:
- 📉 入力ミスや確認漏れの削減
- 📬 経費の提出 → 承認 → 記帳の流れを自動化
- 💬 Slack通知やGoogle Sheetsへの記録も自動で対応可能
🧩 使用ツールと事前準備
使用ツール
- n8n:ノーコード自動化ツール(サブスク契約 or 自前構築)
- freee API:会計処理や経費申請を操作できる公式API(APIドキュメント)
- Google Sheets/Slack(オプション):承認フローや通知に活用
事前準備
- n8nアカウント(Cloud or 自前構築)
- freeeのビジネスプラン契約(API利用に必要)
- OAuth認証でアクセストークンを取得(freeeの開発者コンソールより)
💡 n8nは、ノーコードで業務の自動化ができる強力なツールです。
まずは小さく始めて、成果が見えたら本格導入も検討できます!
🔁 自動化フローの概要(ビフォーアフター)
📥 Before(よくある課題)
- 経費申請内容を手入力で集計し、経理担当者が転記
- 承認状況の確認がメール・チャットで属人的
- 経費処理の進捗が見えづらい
🤖 After(n8n導入後)
- GoogleフォームやSlack申請 → 自動でfreeeに登録
- 担当者のSlackに通知、承認されたらfreeeに確定登録
- 入力情報はGoogle Sheetsに記録され、確認も簡単
🛠️ 構築ステップ(ノード構成)
1. Google Form or Slack入力(Trigger)
- 経費内容(項目/金額/備考など)を送信
- n8nのWebhookノードで受け取り → JSON化
2. freee APIノードで下書き登録
- 経費申請をfreeeに仮登録(支出取引エンドポイントを使用)
- 必須項目:日付/金額/支払先/内容 など
💡 freeeの取引登録API:公式APIドキュメント:取引登録
3. Slack通知(承認者に連携)
- 担当者へSlack通知を送信(メンション可)
- n8nで承認のフラグ(Yes/No)を受け取り分岐処理
4. 確定処理 or 差戻し
- 承認された場合はfreee上で取引確定ステータスに変更
- 差戻しの場合はGoogle Sheetsなどで記録し再処理へ
✅ 構築のポイントと注意点
- freee APIはOAuth認証が必要
→ n8nではHTTP Requestノードでトークンをセットし、自動更新を設定可能 - Slack承認を使う場合
→ Slackのボタン付きインタラクティブメッセージで対応可能 - 支出項目や勘定科目は事前にfreee側で設定必須
→ APIでの登録時にマスタIDが必要になります
❓ FAQ|よくある質問
Q. freeeの無料プランでもAPIは使えますか?
A. APIの利用には有料ビジネスプラン以上が必要です。個人プランなどでは利用できないため注意しましょう。
Q.n8nは無料で使用可能ですか?
A.本記事執筆時点(2025年6月)、n8nクラウドは14日間のフリートライアル後、有料契約が必要です。
過去に存在した「無料200実行/月」プランは現在提供されておらず、完全無料で使いたい場合は自前VPSなどでのオープンソース版運用が必要です。
Q. ノーコードでも構築できる?
A. n8nの操作はGUIベースなので、HTTPやOAuthに少し慣れれば構築可能です。テンプレート活用もおすすめです。
📌 まとめ|経費処理の属人化から卒業しよう
freeeのAPIとn8nを使えば、「申請 → 承認 → 登録」の一連の経費処理が自動化され、経理・申請者・管理者の工数を大幅に削減できます。
まずはGoogleフォームやSlackからの自動登録から始めて、自社に合ったフローを拡張していきましょう。

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