n8nはノーコードで業務を自動化できる強力なツールです。
この記事では、公式のn8n Cloudプランと自前サーバー運用(セルフホスティング)を比較しながら、「どちらがコスパがいいのか」「初心者はどちらを選ぶべきか」をわかりやすく解説します。
2025年現在、n8n Cloudには「Starterプラン(€20/月=約3,300円)」が用意されています(14日間無料トライアルあり)。
このプランでは、月2,500回までワークフロー実行が可能で、日常業務の自動化には十分な容量です。
次のような自動化をすべて動かしても月2,500回以内に収まります👇
| 自動化内容 | 実行頻度 | 月の合計実行回数 |
|---|---|---|
| Gmailで受信した問い合わせをSlackに通知 | 1日10件 | 約300回 |
| Googleフォームの新規回答をスプレッドシートに保存 | 1日10件 | 約300回 |
| ChatGPTで日報を自動要約→メール送信 | 1日1回 | 約30回 |
| 毎週の営業レポートを自動生成 | 週1回 | 約4回 |
| LINEへの自動返信(予約・問い合わせ対応) | 1日20件 | 約600回 |
| 合計 | 約1,200回/月(まだ半分以上余裕あり) |
🟦 n8n Cloud(公式クラウド版)の特徴と強み
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | Starterプラン:€20/月(2,500ワークフロー実行付き) |
| 提供元 | n8n公式 |
| 初期設定 | 登録後すぐ利用可能(インストール不要) |
| 保守 | サーバー管理・更新・セキュリティ対応すべて自動 |
| 特徴 | GUI操作だけでワークフロー作成、ノーコード初心者でも安心 |
| 無料体験 | 14日間のトライアルあり |
【自動化の実例】
- Gmail受信 → Slack通知
- フォーム送信 → Google Sheets登録
- ChatGPT要約 → メール送信
【導入の流れ】
- アカウントを作成(公式サイトで2分)
- テンプレートを選ぶ(例:「Gmail → Slack通知」)
- クリックで接続して動作確認
ノーコード初心者でも自動化がすぐに可能なのが「n8n Cloud」の魅力です。
n8n公式サイトには、1000件以上のテンプレート(Gmail通知、Slack投稿、ChatGPT要約など)が無料で公開されており、登録後すぐに自分の業務に合わせて使えます。
テンプレをもとに「メール→Slack通知」「Googleフォーム→スプレッドシート保存」などを数分で構築できるので、初めての自動化体験にも最適です。
🟩 自前サーバー運用(セルフホスティング)の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | ソフト自体は無料(Community Edition)サーバー費用:月約1,000〜5,000円程度(VPS・構成次第) |
| メリット | 実行数無制限、AI連携を大量に回せる、自由度が高い |
| デメリット | Node.jsやDockerの知識が必要、障害対応やアップデートも自分で実施 |
| 向いている人 | 技術チームがある企業・開発者・高頻度処理を行うユーザー |
🟨 Cloudと自前サーバーの比較まとめ
| 比較項目 | n8n Cloud(公式) | 自前サーバー運用 |
|---|---|---|
| 実行回数 | 月2,500回(Starter) | 無制限(サーバー次第) |
| 初期設定 | クリックで完了 | Docker・SSL設定が必要 |
| セキュリティ | 自動更新・バックアップ付き | 自己管理(保守コスト発生) |
| コスト | 約3,300円/月 | 月1,000円〜+構築・運用時間 |
| 対応範囲 | 中小規模の自動化に最適 | 大量実行・AI連携向き |
| 向いている人 | 初心者・ノーコード利用者 | 技術者・開発チーム |
💡 Cloudプランで十分な理由まとめ
- 2,500回実行は想像以上に多い
- 1日80回使ってもまだ余裕あり。
- ノーコードで完結する
- Web上で全設定が完了。インストールや環境構築不要。
- サーバー管理・保守ゼロ
- バックアップ・セキュリティをすべて公式が対応。
- 拡張もスムーズ
- 利用量が増えたら上位プランに切り替えるだけ。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1:Cloudの2,500回って、すぐ使い切りませんか?
→ いいえ。中小規模の自動化では月1,000〜1,500回程度で十分。
Slack通知・Gmail整理・AI要約など、複数ワークフローを同時運用しても余裕があります。
Q2:無料プランはありますか?
→ 現在は無料プランは提供されていません。
ただし、14日間の無料トライアルがあるので初期検証には十分です。
Q3:どんな人が自前構築を選ぶべき?
→ 社内に技術者がいて、大量のAI実行や独自API連携を行うケース(例:日次1万件以上のトリガー)なら自前構築が最適です。
🚀 まとめ|まずはCloudで“自動化の感覚”をつかもう
n8n Cloudは、「最初の自動化を成功させる」ためのベストな環境です。
- 非エンジニアでも使えるUI
- 月2,500回で十分すぎる実行枠
- 保守・構築不要、すぐ動かせる
AI連携・通知・レポート作成など、あなたの業務を動かす最初の一歩をCloudから始めましょう。

