n8nとChatGPTを組み合わせたAIエージェントの構築方法を、非エンジニア向けにステップ解説。Webhook設定からChatGPT APIの呼び出しまで、具体的なユースケースと注意点、FAQを網羅した決定版ガイド。
- AIエージェントの仕組み、n8n・ChatGPTの役割
- 具体的な構築ステップ
- よくある活用パターンとビフォーアフターの改善効果
- 無料から試せる構成とセキュリティ面の補足
「問い合わせ対応で手が回らない…」
「日報や定型文の作成に時間がかかる…」
そんな悩みを抱える中小企業やフリーランスの方へ。この記事では、ノーコード自動化ツール「n8n」とAI「ChatGPT」を組み合わせて、業務を代行してくれる“AIエージェント”を構築する方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
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後から見返す人も多い内容です。ブックマークしておけば、実際に構築するときも安心して取り組めます。
💡 AIエージェントとは?構造と役割を簡単に解説
以下のような場面で活躍します!
- LINEでよくある質問に自動返信
- フォームからの問い合わせを要約してメール通知
- 音声データを議事録に整形
🧩 n8nとは?
- ノーコードで自動化ワークフローを作れるツール。
- Zapierと違い、繰り返し処理や柔軟なフロー構成が得意です。
n8nが初めての方は、基本的な使い方と特徴をこちらで解説しています👇

🧠 ChatGPTとは?
- OpenAIが提供する自然言語AI。
- APIで連携することで、要約・返信文・文書生成などが可能になります。
「AIと連携して自動化って実際どう使うの?」という方には、自動化の事例を紹介したこちらがおすすめ👇

🛠 構築ステップ|Webhook〜ChatGPT応答まで
🪜 ステップ0:n8n Cloudに登録しよう
まず最初に、n8nを使い始めるためにアカウント登録を済ませましょう。
Cloud版であれば、サーバー構築は不要。ブラウザ上で登録するだけで、すぐに自動化を体験できます。
登録方法:
- 👉 n8n公式サイト にアクセス
- 右上の「Sign Up」からアカウント作成(GoogleアカウントでもOK)
- 登録後、すぐにフロー作成画面にアクセス可能!
💡 登録は数分で完了し、まずは無料トライアルで基本的な自動化を試すことができます。
💡 n8nは、ノーコードで業務の自動化ができる強力なツールです。
Cloud版ならアカウント登録だけで、数分後には自動化を体験できます!
ステップ1:Webhookの設定(n8n)
【Webhookの解説】
Webhookは、LINEやフォームの入力を「きっかけ」としてn8nが反応できるようにする設定です。
初心者向けに説明すると…
Webhookは「誰かがLINEでメッセージを送ってきた」などの外部イベントをn8nに伝える“呼び鈴”のような仕組みです。
n8nの「Webhookノード」で自動発行されるURLを、LINEなどの連携元に設定すると、そのURL宛にデータが届いたときにn8nが反応してフローが始まります。
Webhookの具体例はこちら👇

ステップ2:データの整形(Setノードなど)
【データ整形(Setノードなど)解説】
n8nで受け取ったメッセージをChatGPTに渡す前に「わかりやすい形」に整えるステップです。
初心者向けに説明すると…
LINEやフォームから届くメッセージは、そのままだと曖昧な表現や余計な装飾が含まれていることが多く、ChatGPTが正しく理解できないことがあります。
そのため、n8nのSetノードなどを使って「不要な部分を削る」「意図を補足する」ことで、ChatGPTがより的確な回答をしやすくなります。
具体例:たとえばLINEで以下のようなメッセージが届いたとします
「こんにちは、予約空いてますか?? できれば13時がいいです!」
このままでは、ChatGPTが「挨拶・感嘆符・希望時間」などをうまく処理できず、返答がぶれる可能性があります。そこで以下のように整えます。
- 改行や装飾の削除:余計な改行・絵文字・記号を取り除く
- 敬語の省略・要約:「空いてますか?」を「13時の予約希望」へ明確化
- 文脈補足:「このメッセージは予約に関する質問です」と注釈を付ける
こうすることで…ChatGPTが「予約に関する問い合わせだ」と正確に認識でき、意図に沿った自然な返答が期待できます。
ノード(Webhookやデータ整形など)の解説はこちら👇

ステップ3:ChatGPTに問い合わせる(HTTP Request)
【解説】
n8nで整えたテキストをChatGPTに送信して、「どんな返信をすればいいか?」をAIに考えてもらうステップです。
初心者向けに説明すると…ここでは「この質問にどう答えればいい?」というメッセージをChatGPTに渡し、最適な回答を作ってもらいます。
たとえば「13時に予約できますか?」というLINEメッセージが届いた場合、ChatGPTが「はい、ご予約可能です」などの自然な文章を生成して返してくれます。
どうやって送るの?
n8nのHTTP Requestノードを使って、OpenAIのAPI(ChatGPT)にメッセージを投げます。
そのためには「OpenAIのAPIキー」が必要になります(※これはChatGPTに接続するための“合言葉”のようなものです)。
設定の注意点:
- ChatGPTとのやりとりは「JSON形式」で行われます。形式を間違えるとエラーになります。
- APIキーはOpenAI公式サイトから取得可能です。
詳しいAPI連携手順はこちら👇

📬 ステップ4:回答を相手に返す(LINE返信・Slack通知など)
【解説】
ChatGPTから返ってきた“回答文”を、実際の送信先(LINEやメールなど)に返すステップです。
初心者向けに説明すると…
ChatGPTが作った返信を、実際に相手に届けなければ意味がありません。
このステップでは、LINE API/Slackノード/Gmailノードなどを使って、回答を自動で送信します。
具体例:
LINEで「明日空いてますか?」というメッセージが届いたとします。
その場合の処理の流れは以下の通りです:
- WebhookノードがLINEからのメッセージを受信
- ChatGPTが「はい、13時に空きがあります」と回答を生成
- LINE APIノードがその回答を相手に返信する
応用例としては?
- Slack:チームメンバーに共有(社内用エージェント)
- Gmail:自動返信や通知(顧客対応)
- Google Docs/Notion:回答ログを記録してナレッジ化
Slackに自動通知を送る方法【社内共有を効率化】はこちら👇

💡 ビフォーアフターで活用シーンを解説
📩 LINEからの問い合わせ → 自動返信
- Before:営業時間などの質問に毎回手動対応(1日30分〜1時間)
- After:LINE→Webhook→ChatGPT→LINE返信
- 効果:顧客対応の即時化/人的コスト削減
- 🔗 LINEの自動返信をn8nで構築する方法
📝 アンケート回答を要約 → Docsに保存
- Before:毎月のフィードバック集計に時間がかかる
- After:フォーム → ChatGPT要約 → Google Docsへ自動保存
- 効果:社内共有が楽に/定例レポート化
💬 請求文やテンプレ文書の自動作成
- Before:テンプレ文の毎回手入力が面倒
- After:必要項目を入力 → ChatGPTが文面生成 → 自動メール送信
- 効果:月末作業の時短/請求ミス防止
n8n活用事例も気になる方は、以下の記事で業務別に事例をチェックできます👇

📦 導入に必要なツールと準備
ツール | 用途 | 補足 |
---|---|---|
n8n | 自動化フロー構築 | Cloud or 自前運用 |
OpenAI APIキー | ChatGPT連携に必須 | OpenAI公式サイトから取得 |
LINE / Gmail / Google Docs | 入出力用途に応じて | 利用サービスにより異なる |
🙋♀️ よくある質問(FAQ)
Q. 無料プランでも使えますか?
→ n8n公式Cloudには現在、無料プランはなく14日間の無料トライアル後に有料契約(月€20〜)が必要です。
ただし、オープンソース版を自前サーバーに設置する場合は無料で利用できます(VPS代のみ別途必要)。
OpenAI(ChatGPT)などの外部サービスも、初回無料枠やテスト用APIキーを活用できる場合がありますが、一定量を超えると課金が発生します。
Q. セキュリティが心配です…
→ n8nはCloud構成でも暗号化通信(HTTPS)に対応。自前運用ならIP制限・VPN設定なども可能です。
Q. エラーが出たときはどうする?
→ 実行ログやWebhookのイベント履歴を確認。詳細は失敗パターンまとめ記事へ。
👉 n8nのエラー原因と改善パターンまとめ
✅ まとめ:まずは「1つの業務」から試してみよう
- 問い合わせ対応や社内文書の作成はAIが代行可能
- 無料トライアルから始められて、自動化の効果をすぐ体感できる
- 専門知識がなくても、1業務ずつなら導入は簡単
📣 最初の一歩:LINE返信 or フォーム要約など、身近な業務から始めてみましょう!
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